「動物愛護」に対する当会の考え方と当会:

 

  少し長くなりますが、当会および当会の活動趣旨をご理解頂くためにお読み

  下さい。

  

 

  今般、「動物愛護団体」と称する多くの団体が存在し、それぞれ「動物愛護」

  活動を行っています。

 

  しかし、それらの団体の多くは、「動物愛護団体」を名乗ってはいるものの、

  各団体の考える「動物愛護」の定義を明らかにしていないようです。

 

      何をもって「動物愛護」と言うべきなのでしょうか?

   

  考えてみると、「動物愛護」の定義は人の数だけあると言っても良く、これが

  正解と言えるものは無いように思います。

  

  そもそも、「動物」と言っても個体差も大きく、同じ動物でも人間と同じ

  ように性格も異なり、一律に「こうすることが愛護であり正しい」と誰にも

  判断できるものではないのです。

 

  そして残念なことに、それぞれの動物は口をきくことができません。本人が

  どうして欲しいのか、人間には分りません。

 

  今般、多くの「動物愛護団体」は、各々の団体が考える「動物愛護」を推奨

  しているものと考えられます。そして、中には(報道等で時たま取り上げ

  られるとおり)「動物愛護」という公益の実現のためと称して違法な活動を

  肯定し、実際に違法な行動に及ぶ団体もあるのが実情です。 

  当会は、「動物愛護」には公益的要素があると考えてはおりますが、それを

  実現するための手段もあくまでも合法的なものでなければならないと考えて

  おります。

 

  そして、「動物愛護」とは何を言うのか?との問いに対しては、確たる答えは

  無いとしか言えないと考えております。

 

 

  

    「何をもって動物愛護と言うか?」との価値判断に、 当会は立ち入り

  ません。    

 

 

 

   そしてその意味で当会は、いわゆる「動物愛護団体」ではないと考えてお

   ります。

 

   「動物愛護団体」を名乗るのであれば、まずは会としての「愛護」・「動

   物愛護」の定義を明らかにすべきでしょうが、既述のとおり当会は、「愛

   護」や「動愛護」の定義付けをはなから放棄しているからです

 

    あなたはもしあなたのご家族や大切な人が道を歩いていたら突然拉致さ

   れ、二度と子供をもてない身体になって返されて来たら、どう思います

   か?   

 

   「地球には人間が増え過ぎた。これ以上人間が増えることは食糧難や燃料

   不足・水不足を招き、みんなを不幸にする。だからこれ以上増えないよう

   にしてあげた」と言われたら、「愛護」されていると感じ、強制不妊手術

   を受けさせた誰かに感謝しますか?

 

   人間に例えて考えてみると簡単に分かることですが、今般、多くの「動物

   愛護団体」が「愛護」と称して野良猫のTNRを実践していますが、果た

   してTNRを「愛護」と言い切って良いものかどうか、よく考えてみると

   よく分らない気が致します。

 

   人による野良猫のTNRは、言わば人間の都合による一方的な産児制限

   でもあるという側面を否定できないからです。

 

   ただ、殺処分ゼロを目指す、という目的に照らして考えるとき、TNRは

   そのための有効な手段の一つであることは間違いありません。

 

   また、生まれてから死ぬまで外で生活することは過酷なことであり、外で

   の犬や猫への餌付けはトラブルの要因にもなり兼ねないため、一定期間

   外で生活していた猫の場合でも人間との生活に適性があると思われ、譲渡

       が容易に可能な場合には、譲渡を奨励したいと考えています。

 

     当会は、最終的な目的を茨城県における犬猫の殺処分数をゼロにする

       ことに置いており、殺処分ゼロ実現のための有効な手段の一つとしての

       野良猫のTNRを推奨し、これらの手段を茨城県全土に普及させることを

   目指すものです(譲渡(里親探し)、犬への避妊去勢手術や犬の譲渡も

       奨励致しております)。

 

 

関連サイト

環境省:

  

茨城県犬猫殺処分頭数データ:

犬ねこデータ(茨城県)

 

 

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